そらいろ
「不登校になりたくてなったんじゃないけどな、私も」
あっけらかんと軽く言い放ち、空はいつの間に敷いたのやら、ビニールシートの上に寝転がって空を見上げた。
「ところであんた、何で屋上来たんだよ? 初めてだろ、少なくとも6月以降では」
「よくご存知で。君は毎日屋上登校でもしてたのか?」
「ご名答。6月以降は無欠席」
「馬鹿じゃないの」
折角登校してるんだから教室来いよ、と思いながら透はじと目で空を見る。