そらいろ

階段を上りきって、ノックして、がちゃり。


「あーあ、ずっと学校が休みだったらいいのに……」
「……瑞姫。何でもいいけど、もっと見た目良く準備出来ないのか?」
「ぎゃあっ!?」


ドアを開けるなり聞こえた台詞と、床一杯に広がった教科書やらノートやらに思わず無意識に言葉を発していた。
それに過剰に反応されて、内心呆れながら返した。


「すっげぇ声」
「透……っ、いつ帰ってきたの? 遅いよ」

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