【短編】さくら色。
異変
そして浅見さんは唯一風俗の仕事をしてお客さんなのにすべてを話せる人になった。

あたしは子供の頃から本当の自分でない自分という人格を演じて生きてきた。

親の前でも誰の前でも…

そして風俗の仕事は順調すぎる程忙しくなり。
一日中《まゆ》になりきらなくてはいけなくなった。

嫌な事も黙って飲み込み。

自分の中に溜め込み

我慢して演じ続けた

そしてあたしはお店のNo.1になった。

しかしその結果あたしは壊れた。

眠れなくなり、食事で何かを満たそうとした。

そして仕事も休みがちになり、一日中部屋にこもる日が続いた。

あたしはとりあえず眠りたい一心で精神科に行った。

やっぱり鬱だった。

あたしは本当はもう前から自分が鬱だって気付いてた。

でも 認めたくなかった。

だって鬱になるのは初めてじゃなかった

今に限らず昔から何回も病院に通っていたのだから。
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