【短編】さくら色。
二年
そして浅見さんにメッセージを送り続けた。

ある日曜日。

予約表に知らない会員番号があった。

あたしは店長に聞いたら『雑誌指名のお客さんだ』って教えてくれた。

あたしはどんな人がくるのか不安だった

仕事に戻ったもののあたしの薬の数はいっこうに減らなかった。

薬で自分をごまかすのが精一杯の中でまた同じ事を繰り返し働いていた。

そして新規の予約のお客さんが来る時間

この時新店はマンションヘルスだったので、部屋に居ればお客さんから部屋に来てくれるシステムだった。

事務所から携帯に連絡が入り最後まで《まゆ》を演じ通す心の準備をしていた。

そしてピーンポーンチャイムがなった。

あたしは思いっきり作り笑いでドアをあけた。

そしてあたしが見た人は…

浅見さんだった。
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