【短編】さくら色。
同じ想い
『浅見さ…ん』

あたしは胸がいっぱいになって

気付いたら玄関先で浅見さんに抱きついていた。

メッセージちゃんと届いたんだ。

浅見さんは

『やっと逢えた』
と言ってくれた。

浅見さんもあたしと逢えなくなって
もしかしたらと思って風俗誌を見て、あたしを探してくれてたらしい。

2人は離れていでもお互いの事を思う気持ちは一緒だった。
あたしと浅見さんは風俗嬢とお客さんではなく、もっと深い絆で結ばれているように感じた。

そして今のあたしの状況なんかを全部浅見さんに聞いてもらった。

浅見さんは
『一人で辛かっただろ』って抱きしめてくれた。

そしてあたしは今まで溜め込んでいたモノが溢れ出すかのように、浅見さんの胸で泣いた。

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