【短編】さくら色。

連絡先

浅見さんは普通水曜日が休みなのに
有給を使って、日曜日にあたしに逢いに来てくれた。

この時あたしは日曜日だけしか出勤していなかったからだ。

それは母の目の手術のため

二年たち実家に戻れなかった状況に追い込まれていた理由がなくなったから…。
あたしは実家に戻っていた。

浅見さんは逢えなくても連絡を取れるように、浅見さんの家電の番号と住所を紙に書いて渡してくれた。

あたしはそれを受け取ったら少し心が軽くなった気がした。