【短編】さくら色。
手紙
あたしは母の目の手術が終わり。

浅見さんに手紙を書いた。

さすがに奥さん公認と言えども、電話はやっぱりしにくかったから。

手紙を書いて三日目に浅見さんから返事がきた。

手紙には
この間逢えてホッとしたという事

もう逢えないかもしれないと思ってたのに逢えてとても嬉しかった事

奥さんと一緒にあたしの心配をしていたという事

そして初めてお店に行った時にあたしを選んでつくづく良かったと書いてくれていた。

感謝しないといけないのはあたしなのに
あたしも浅見さんに逢えて良かった。

いや 浅見さんが見つけてくれたから今がある。

だから浅見さんあたしを見つけてくれてありがとう。
と素直に感謝した。

そして手紙と一緒に封筒にお守りが入っていた。

追伸には目やみ地蔵というお寺のお守りで、目の病に良いと言われているらしいお守りを一緒に同封してくれていた。

しかも 《お母さんには友人に貰ってたとでも言って、渡してください》と書いてあった。

あたしだけでなく
家族の心配をしてくれる
浅見さんの気持ちがとても嬉しかった
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