キミが教えてくれた
少しだけ…沈黙が続いた

その沈黙を破るかのように
チャイムが鳴った

―ピンポーン


何か嫌な予感がする

そのチャイムを聞いて朔は立ち上がった




ダメっ

あたしは朔の腕をつかんだ

「行かないで…」
あたしはそう言って俯いた

「大丈夫だよすぐに戻ってくるから」
朔が軽く微笑む


ち、違うっ
朔のばかあ

多分だけど…
外には

あの人がいる


あたしは朔を必死に止めるかごとく

朔の腕を思いっきり引っ張ってベッドに押し倒した
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