キミが教えてくれた
「ちょっと待て笹塚ぁ」

頭をポリポリかきながら
あたし達の前に現れたのは

担任の荒川だった

若くて少しボサボサの髪背が高くてスラッとしていた

男子にも人気があって
女子にはモテモテ

「げっ」

あたしは荒川に呼ばれるようなことをしたからである

「げっ…じゃねーよ、俺も昼休みが好きだし、お前らの邪魔はしたくねーだか、笹塚お前が悪い」

そう言ってあたしの肩を大きな手でポンと叩いた
指にはシンプルなシルバーリングをはめていた


結婚指輪かな…?
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