キミが教えてくれた
「げっ」
勇翔の表情が一気に落ちた

「荒川っなんでここにいるのよ」

さっきまで大人しかった春美がかなり慌て始めた

「あたしの彼氏…です」
もじもじしながら
説明してくれた

「お前、酒の飲み過ぎ」
そう言って勇翔の頭をこつんと叩いた


「やっぱ…足りないよなあ」
荒川がボソボソ呟く

「何言うてん、京香なら朔の隣にいるやんけっ」

そうして勇翔は俺を指差す

意外だった
あいつがそんなことを言うなんて

「そうだよな」
荒川は少し微笑んで那柚の隣に座った
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