キミが教えてくれた
…ぴぴぴっぴぴぴっ

うるさいアラーム音であたしは目を覚ます

…やばっ

今日は卒業式だった

あたしは、あれから朔ともうまくいって
シアワセなひと時だった

朔も留年せずにすんだ

体をよく壊して寝込んだりしてたけど
そのあとはきちんと挽回してくれた

「京香と一緒に卒業したいから」

そう言ってくれた
朔の一言一言がうれしいしシアワセだった

あたしは、もともと絵を描くのがスキだったから
美大に行った

朔は学校の先生になるんだといって大学を
受けみごと合格

朔だったらいい先生になりそうだな
あたしはそんなことを一人で考えながら
くすくすと笑う
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