キミが教えてくれた
ピーンポーン

家のチャイムがなる
今日はお父さんもお母さんもいる日

「勿論卒業式ぐらいくるわよ」
そう言ってくれた

「ほらぁ朔良くんよっ」

そういってお母さんはあたしを呼ぶ

あたしと朔のことは
家族公認

元々よくうちに来ていたし
お父さんもそれなりに気に入ってるらしい

あたしは髪をきれいに整えながら
朔のもとにいく

「ごめんっ寝坊したぁ」

「だと思ったよ」
朔がにっこりと微笑む

あたしは「何よそれー」とふくれっ面になる
< 218 / 280 >

この作品をシェア

pagetop