キミが教えてくれた
―…


教会の鐘が鳴り響く


あたしは朔のお母さんの作った純白のドレスを今着ている


今日は結婚式だ

―コンコンっ
化粧室の部屋のドアがノックされた


「菊池様、お時間です」
馴れないあたしの新しい名字
係りの人の声だ…

いよいよ本番…

由衣や那柚が緊張したあたしの体を和らげてくれたし

それなりに気合いは入る
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