キミが教えてくれた
「ほいっ付いたで!」
まだ、海のシーズンじゃないから
誰も人が居なかった

「元気でたか?」
先輩があたしの顔を覗き込んだ
「はいっ!お陰様で」
あたしはニコニコする

「少し座ろうか」

「はい、そうですねっ」
あたしはちょこんとそこに座る

砂がふわふわしている
学校のゴツゴツしたのと大違い…


先輩も隣に座る

「先輩、ここってどこらへんですか?」

「ここはなぁ…多分夢の国」
「へ?」

あたしにはサッパリだった
いくらあの先輩でも、そんな可愛いことを言うとは思わなかった
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