キミが教えてくれた
朔の大きな体に包まれた
暖かいな

もっと、知りたい
もっと、触れたい

そう思うあたしは変なのかな
でも、そんなことを今考えない

朔の温もりだけ感じる


「…よくできました」
朔の優しい声があたしの耳元から聞こえる

涙が止まらなかった


やっと、伝えたれたんだ


「ずっと、好き好きすきっ」
あたしは不安を消し去るように言った


「俺もだよ。」


唇が重なる

久しぶりの朔の感触
嬉しかった


「ちょっと、そこ座れ」
と、言って小さなあのベンチを指差す
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