キミが教えてくれた
あたしは言われた通りにした

「京香、勇翔と付き合ってるんじゃなかったっけ?」
不安そうな顔で言う


「先輩と付き合ってね…
気づかされたんだ。朔が一番だって、だから先輩と別れたよ」


朔は顔を自分の体に埋めた
耳が真っ赤だった


「やばい、嬉しすぎ」

埋めたまま朔は呟いた


そして、今度は顔を上げ
不機嫌そうな顔になる
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