さよならの見つけ方 第3章 *君の声がする*
15になったマイケルは、最近すごく背が伸びた。
筋肉のつき方や仕草や表情なんかが、少年から青年へと変化していく時。
私のベッドに潜り込んで来なくなってから、もう随分と経つような気がする。
何年も昔、私に月経が始まった時、
気を使ったロバートがマイケルと部屋を別にしようかと提案してきたけれど、何も知らないマイケルは泣いて嫌だと駄々をこねた。
ずっとお姉ちゃんと一緒の部屋がいい、
僕のことをキライになってしまったのかと、
少し困った顔のロバートの前で、私の体を抱きしめて。
結局それからもこうして二人部屋を続けてきたけれど、
最近とうとうマイケルの方から、私と部屋を分けて欲しいと言い始めた。