初雪
「ありがと。やっぱり作ったりしないんだ。そう思って材料持ってきたよ!」
美緒はそう言って、材料の入った袋を見せた。
持ってた袋はそれだったのか。
「やったぁ。何作ってくれんの?」
美緒は結構料理上手いからなぁ……
「孝太の好きなオムライス!」
「じゃあ、出来たら呼んで。ゲームしてるから。」
「ゲームはやめられなくなるからダメ。マンガか雑誌にして。」
「……はーい。」
さすが、美緒はわかってるな。
ゲームは途中できったりできないからね。
俺はベッドの上でゴロゴロしながらマンガを読み始めた。