古城の姫君
 クロークスがお城の扉を押すと、簡単に開きました。
 
 目の前に白い廊下が現れました。一番奥に扉があり、さらに左右に廊下が続いているようです。

 二人は廊下を歩きました。カツン、コツン、と二人の足音だけが響き渡っています。

 そして二人は観音開きの木製のドアの前に立ち、クロークスがくすんだ真ちゅうのノブに手をかけました。

 
 ギギイ、と音がして扉が開かれると、そこには大広間がありました。
 天井から大きなシャンデリアが4つもつり下げられています。よく見るとクリスタルと真ちゅうでできていて、かなり高そうなものです。
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