古城の姫君
 それは、また会ってもいいですよ、という返事でした。
 無理だと思っていたクロークスは、予想外の返事に驚きつつ、

「ほんと?! ありがとう!」

 と喜びを爆発させ、満面の笑みを浮かべました。

「じゃああさって、この城の前で待ってるよ。仕事いつ終わるの?」

「8時です」

「じゃ、9時に会おう」

 ジンジャーを完全に無視して、クロークスはカルミアと会う約束をしました。
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