古城の姫君
カルミアはけげんな顔をしています。
「それって、冗談ですか?」
「いや、そうじゃなくて、ほんとにそうなんだよ」クロークスは笑いながら言いました。「ラティスフォリアの王子。これがその証拠」
と言って、腰にさしている剣のさやを見せました。
そこにはラティスフォリアの紋章が金の糸で刺しゅうされていました。
この剣は鍛冶(かじ)職人が腕によりをかけてつくった、世界に二つとない特別なものです。
紋章を見せられたカルミアは、少しの間、黙っていました。
それからアプリコット城に視線を移しました。
「それって、冗談ですか?」
「いや、そうじゃなくて、ほんとにそうなんだよ」クロークスは笑いながら言いました。「ラティスフォリアの王子。これがその証拠」
と言って、腰にさしている剣のさやを見せました。
そこにはラティスフォリアの紋章が金の糸で刺しゅうされていました。
この剣は鍛冶(かじ)職人が腕によりをかけてつくった、世界に二つとない特別なものです。
紋章を見せられたカルミアは、少しの間、黙っていました。
それからアプリコット城に視線を移しました。