古城の姫君
 カルミアが何をしているのかがわからず、クロークスが戸惑っていた次の瞬間。

 
 ズズズズズ……


 急に地面が激しく震動し、左右に揺れました。
 その場に立っているのがやっとの大きな揺れです。

「――?!」

 クロークスはその場に踏んばって、なんとか経ち続けました。ふと下を見ると、地面に青白く光る線が浮かんでいます。

「大丈夫ですか!」

 揺れる地面に足をとられてよろめきそうになりながら、ジンジャーがクロークスに駆け寄りました。
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