古城の姫君
 そんな中、カルミアは地面に右手をつけたまま、しゃがみこんでいます。

 その地面から、何かが現れました。土の中にあったものが激しい揺れのせいで、地面に浮かんできたのです。

 それは、数えきれないほどの人骨でした。

 クロークスとジンジャーの足元にも、人間の腕や足の骨が現れました。

 二人があ然としていると、カルミアは地面から右手を離しました。

 すると、地面に浮かびあがっていた青白い線が消え、ぴたりと揺れがおさまりました。
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