古城の姫君
(明日、この宮殿に誰も来なかったら、トレニア国と全面戦争になる……。それだけは……)
リリィとの約束を破りたくない。
この国の人々を守る。
それがクロークスの出した結論でした。
*
一方、7日経ってもラティスフォリアから手紙の返事が来なかったので、スウォードは兵士たちを集め、戦争の準備をしていました。
兵士たちの前に立ち、指揮をとっている、よろいかぶとを身につけた体格のいい男にスウォードは近づきました。
それに気づいて振り返ったのは、ベゴニア将軍です。
彼はトレニア国の軍人で、スウォードは、国王が持っている軍隊を指揮する権利を一時的にベゴニア将軍に与えようと考えていました。
「スウォードさま、私にまかせてください」
ベゴニア将軍は力強い声で言いました。
スウォード国王から、軍の指揮権がベロニカ将軍に一時的に譲渡され、兵士たちは明日の開戦に備え、それぞれ士気を高めました。
リリィとの約束を破りたくない。
この国の人々を守る。
それがクロークスの出した結論でした。
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一方、7日経ってもラティスフォリアから手紙の返事が来なかったので、スウォードは兵士たちを集め、戦争の準備をしていました。
兵士たちの前に立ち、指揮をとっている、よろいかぶとを身につけた体格のいい男にスウォードは近づきました。
それに気づいて振り返ったのは、ベゴニア将軍です。
彼はトレニア国の軍人で、スウォードは、国王が持っている軍隊を指揮する権利を一時的にベゴニア将軍に与えようと考えていました。
「スウォードさま、私にまかせてください」
ベゴニア将軍は力強い声で言いました。
スウォード国王から、軍の指揮権がベロニカ将軍に一時的に譲渡され、兵士たちは明日の開戦に備え、それぞれ士気を高めました。