古城の姫君
先に動いたのはスウォードでした。
腰にさしたさやから剣を抜くと、すぐにクロークスに向かって走りだしました。
クロークスも剣を抜き、スウォードの剣が上から振り下ろされ、それをクロークスは剣を横にして受けました。キイン! とかん高い音がしてぶつかりあうと、再び剣と剣が交差して、押しあったまま動かなくなりました。
スウォードはクロークスの剣を払うと、クロークスの腰を突こうとしました。剣先がクロークスの上着をかすめ、少しだけ服が切り裂かれました。とっさにクロークスは下から剣を払いのけ、後ろに下がり、間合いをとります。
そのとき、クロークスの顔が少し歪みました。
スウォードが切り裂いた服に、血がにじんでいます。剣先が体にぶつかっていたのです。
腰にさしたさやから剣を抜くと、すぐにクロークスに向かって走りだしました。
クロークスも剣を抜き、スウォードの剣が上から振り下ろされ、それをクロークスは剣を横にして受けました。キイン! とかん高い音がしてぶつかりあうと、再び剣と剣が交差して、押しあったまま動かなくなりました。
スウォードはクロークスの剣を払うと、クロークスの腰を突こうとしました。剣先がクロークスの上着をかすめ、少しだけ服が切り裂かれました。とっさにクロークスは下から剣を払いのけ、後ろに下がり、間合いをとります。
そのとき、クロークスの顔が少し歪みました。
スウォードが切り裂いた服に、血がにじんでいます。剣先が体にぶつかっていたのです。