古城の姫君
その行動が理解できず、スウォードが怪訝な顔をすると、
「俺は国王になる前、ある人と約束した」
と、言いました。
「その人は俺の父親に家族と友達を殺された。それでも、自分と同じような悲しみを誰にも味わってほしくないから、二度と戦争をしないでほしいと俺に言ったんだ。
だから、俺は殺さない」
言い終わると、クロークスは剣をさやにおさめました。
スウォードはその言葉にあっけにとられました。
戦争をしかけられた国王が、自分が勝ったにもかかわらず、敵国の国王を殺さないと言うのです。
「俺は国王になる前、ある人と約束した」
と、言いました。
「その人は俺の父親に家族と友達を殺された。それでも、自分と同じような悲しみを誰にも味わってほしくないから、二度と戦争をしないでほしいと俺に言ったんだ。
だから、俺は殺さない」
言い終わると、クロークスは剣をさやにおさめました。
スウォードはその言葉にあっけにとられました。
戦争をしかけられた国王が、自分が勝ったにもかかわらず、敵国の国王を殺さないと言うのです。