【TABOO】こうなることはわかっていた
――ラブホテルの一室
私達は身体を重ねた。
目眩に似た感覚。
壁のミラーに映る私。
『いつもの自分ではない私』が
そこにいた――
友達に誘われた、打ち上げと称する飲み会。
雰囲気が苦手だけど渋々参加した私。
店に入り、彼を一目見た時……
なぜだろう……
こうなることはわかっていた……
もう……
次は無いだろう……
だって私には彼氏がいる……
イ・ケ・ナ・イ・コ・ト
そんな陶酔は
一夜限りがきっといい……
背徳の目眩――TABOO――