明日ここにいる君へ







「……で?…何があった訳?」



「………………。」



「何で黙るの?」






悠仁様。


そりゃあ…、そうですよ。




ベッドに座る……



悠仁。




その膝の上に……




ナナ。








「それより。今どうしてここにいるのかを知りたい。」





こちら…、




登坂悠仁の部屋。





何故かそのフローリングで…くつろぐ私。



一対一…、いや、一対二で。
面と……向き合っている。



「……学校では…アンタが人目気にして話聞けないとおもったから。」




「………ああ…。」


そうか――…。



「で?あのタイミングで泣く訳は?」



「……。ダイレクトな質問だよね…。」



直球すぎだよ…、ホント。






でも私はアンタみたいに……



素直には、なれない。






それは……



何よりも。




アンタを傷つけてしまうから。









「………何でもないよ…?」





だから……、





私は君を騙ます。





嘘で……自分を塗り固めて。






君が……



いつ、どんな時でも…



笑っていられるように……。









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