明日ここにいる君へ







「今のは…、友達宣言?そんなの初めてされた。」




「…………。」



「アンタらしいよな、そーゆーちょっとズレてるところも。」




「…どうせ……。」







悠仁はベッドから下りると…。


私のすぐ傍に、しゃがみこんだ。





同じ目の高さ……。


膝に頬をつけて、顔を斜めにしながら…

君は、私を見ていた。



キリッとした黒目が揺らめいて……



その瞳に映る私は、彼には一体どう見えているのだろうと、半ば興味本意で…


見つめ返す。






その途端、






彼の大きな手が延びて…





わしゃわしゃと、めちゃくちゃに頭を撫でられた。




「……な…、なに?」



「いや、またあんな顔しないかなー…って。」



「……?!」



「髪撫でた時…、結構焦ったよ。」



「え?」


「顔真っ赤にして、余りにもエロい顔するから。」



「………!!」



「見せらんねーよなぁ…、他の奴にそんなカオ。」



「……何で…?」




「………。うん。多分まだ…、アンタは色々とわかってない。」



「………?」



「わかってないけど。……友達の特権…かな。」



「意味わかんない。」



「いーよ、わからなくて。勝手に濫用させてもらうし。」




「……?」




「アンタの良さは…、俺だけが知ってればいい。」




……前にも…


そんなこと言ってたけど……。





「けど、まあアレで公認になったことだし、やっと堂々とできるな。」



「…ん?『アレ』?……『公認』……?」




どういうこと?





「その小ぼけは何?ただすっとぼけてるだけ?公衆の面前で堂々とおてて繋いだらさ、そりゃ怪し〜だろー?」



「…それは…ああ…そっか。誤解される…よね?」








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