明日ここにいる君へ
「登坂。」
「ん?」
「半径1メートル!」
「……まだそんなこと言うか…。」
「当たり前でしょ。近くにいたら何をしでかすかわからないじゃない。」
「………。はいはい。」
私の言葉を適当に流しながらも…君は私との距離をはかる。
「…てか、意味わかんなくない?一緒に登校してるのにこの微妙なスペース。」
「このくらいが丁度いいよ。遠からず、近からず。」
「…………。あ、そう。なんだよ、せっかくダチになったのに。」
ぶつくさを言いながらも、ちゃんと意識してくれているのか、程よい距離を保っていくあたりが……
悠仁らしい。
「そりゃあ嫌がることはしないって言ったけどさ…。」
「…………。」
何コレ。
もしや…ちょっといじけてる?