明日ここにいる君へ
どこからかナナがやってきて……
悠仁の膝に顔をすりつける。
「ナナがいるからなあ、俺には。」
撫でて貰えるナナが羨ましい。
猫に…ヤキモチ?
どうしようもない奴……。
「七世?どうした…?」
途端に、悠仁の手がわしゃわしゃと私の頭を撫でる。
「………?!」
「ホントどっちの『ナナ』も手がかかるから……俺は今はソレで手ェいっぱい。」
……………。
神様 仏様 悠仁サマ…。
貴方のその天然なクサい台詞に私はいつも振り回されるのです。
けれど……
ちっとも嫌じゃない。
もっともっと振り回して、君の色に染まっても構わない。
「……猫と一緒にしないでよ。」
死ぬほど嬉しい癖に、ちぐはぐな私は……
これでも、恋してるんです。
今、
現在進行形……。
目の前にいる…君に。