明日ここにいる君へ
時は――…
無常にも、流れていく。
ここに、悠仁がいても、いなくても…
皆、身を任せるようにして。
『大丈夫』だと、常盤くんは言う。
変わらぬ日常が…ここにある。
誰一人として、目先の未来など…見据えてはいないのか、それとも…疑うことを、知らないだけか。
「悠仁さまがいないと、つまらんなあ……。」
シンのいつもの戯言は。
他人事のようには…思えなかった。
「明日、来るといーな。」
明日は……、来る。
それだけは、誰しもが…知っている概念。
けれど、君がいる明日を待つこともできない私は、
人を…、
それから、自分自身を…
信じる力が、足りないのだろうか……。