明日ここにいる君へ
何回か読んだことがあったはずだった。
けれども今読み返してみると……、
まるで、初めて読むかのように…
のめり込んでしまう。
いかに、簡単に読み流していたのかが…よくわかる。
それとも、読んだ時はまだ幼くて…
理解できていなかったのか。
はたまた、他人事のように感じていたのか……。
その両者、どちらも当て嵌まるだろう。
大して読んでもいないのに、ページをめくる紙の端がボロボロなのは……。
祖母が、何度も何度も読み返していた証拠であろう。