明日ここにいる君へ
後に…、知ったけれど。
ヒルガオは朝顔みたいに、種をつけることは…余りない、と。
見た目で区別がつかないくらいなのに…、雑草みたいに扱われるんだってこと…。
日中咲いた花は、夕方位まで…咲いていることもできるのに。
何が…
二つを分けているのだろう。
けれど……、どちらの寿命も。
たったの…一日。
「………せつないね…。」
あの時と…、同じように。
プツン…と音を立てて――…
花を摘む。
あの日、空からは……
雨は降ってきたのだろうか――
無邪気な少女は、見上げるのを…忘れていたに、違いない。