虹色センテンス

『あ…そっか。いや、全然いいけど…何かあった?』

うう…優しいな…感動…

「いや、アタシは塾で桜は家で何かあるみたいでさ…」

『そっか。じゃあ延期にしよっか?』

「え?!?いいよー…そんなの!!だって友達もいるじゃんか!!2人で楽しんできなよ!!」

『そうか?じゃあ、また今度どっか行こ。』

「うん…ごめんね?じゃ、じゃあね。また2学期に…」

『うん。バイバイ』

プッと切れる音がした。
心臓がはじけそう。花火よりも五月蝿い。

「何やってんの?儚空。もう花火始まってるよ?」

「あぁ…うん」

嫌われちゃったかなー…アタシ。
あーあっ塾サボればよかったかな…いや、でもアタシ頭悪いし!!!
仕方ない…よね?

花火は儚く散っていく。
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