虹色センテンス
楠本は本当にモテるなぁと内心穏やかじゃないことを思いつつ私はもう一度あの台詞を言うことにした。
「ねぇ、楠本が好き?」
「……ウン。」
「まァ、好きだけど…お弁当の方がもっと好き。」
「そっか。」
知ってたとも。
ミミも花も楠本が好きってことくらい。
知ってたとも。
全校生徒の半分くらいは楠本総平が好きってことくらい。
知ってたとも。
私がそんな人を好きだということくらい。
だから、不安にならないわけがないのだ。
これは、仕方がない調査なんだ。
ごめんね、本当に。
ゴメンネ?
「ねぇ、楠本が好き?」
「……ウン。」
「まァ、好きだけど…お弁当の方がもっと好き。」
「そっか。」
知ってたとも。
ミミも花も楠本が好きってことくらい。
知ってたとも。
全校生徒の半分くらいは楠本総平が好きってことくらい。
知ってたとも。
私がそんな人を好きだということくらい。
だから、不安にならないわけがないのだ。
これは、仕方がない調査なんだ。
ごめんね、本当に。
ゴメンネ?