虹色センテンス
次は理科の時間で、移動教室。
久しぶりに雄太と2人で話していた。

「儚空、は」

アタシ達は4年の頃から仲が良い&両想いだっただけあって2人で話すときはしたの名前で呼んでいる。
元は雄太から始めた事なのだけれど。

「あははっ、そうやって呼ぶの中学で始めてじゃん!!んで、何?」

「好きな人とかいるの?」

「何言ってんの??彼氏がいるじゃーん!」

「そっか」

何を言い出すんだ、この男。
さっきまで井上について話してたじゃないか!(何にも聞いてないなぁ)


ガタンッ


理科室に到着!意外に遠いな、ここまで。

「ふーっ」

「あっ!儚空ちゃーん!!」

2つ結びをした女の子がキャーとか言いながら寄って来た。
渡辺 由梨子ちゃん。

キーンコーンカーンコーン

チャイムが鳴ってから席に着く男子がいた。

楠本 総平。
ベビーフェイスの髪の毛サラサラのエリート君。
でも悪乗りが好きらしくって毒舌男。

ちょっと好みの顔立ち。

「あーめんどくせェ、かったりィ」

教科書とノートと筆箱をバサッと落とし、席に着く。

「そればっかりだよね、楠本」

由梨子ちゃんがアハハと笑う、可愛い、可愛すぎるよ!←変態

「だってメンドイじゃん」

「もういいから席着けって!!」

注意した男子の中では「真面目」という珍しいジャンルの男子。

小林 直

ちっちゃくて真面目。悪い事とかしないし(そこじゃないですね)
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