虹色センテンス
薄鼠水曜日
今日の実験は「状態変化とその時の温度を調べよう」
アタシと由梨子ちゃん、楠本はお互いの塾で習ってるから、実験結果は知ってた。
「馬路めんどくせェんだけど」
これしか言ってないよ、楠本。
アンタもうすぐで不登校になりそうな勢いだよ←禁句
「どうせ氷が水に変化している間と、沸騰してる間は温度は変わらない、って言いたいんでしょ~ねぇ?楠本?」
由梨子ちゃんは可愛い声で楠本に話しかけた。
楠本は「あぁ」と、それでけ呟いたと思えば机に伏せて寝ようとしていた。
雄太が自分の班から抜け出して、アタシの所まで来た。
「渡辺って楠本の事好きっぽいよ」
アタシにそれだけ言って帰っていった。
そういえば由梨子ちゃんと雄太と楠本は同じ塾らしい。
その中で由梨子ちゃんと雄太は一緒のクラス。
実験を始めてから4分。
ビーカーの中の氷がすべて溶けて、水だけになった。
小林が楠本をユサユサ揺らして起こしている。
「あぁー?もう実験終わった?」
眠そうに目を擦ってビーカーを見つめる。
天井まで届いてしまいそうな位長い腕を机に戻そうとした。
ビチャッ
ビーカーの水が全て零れた。
しかもその水はアタシのプリントや教科書まで侵食してきた。
「うわぁ!」
「楠本テメェ…」
小林は怒りに満ちていた。
他の班は実験が終わりに近づいているのに、
ウチの班だけまたやり直しなんて…
結局被害者はアタシだけだった。
アタシと由梨子ちゃん、楠本はお互いの塾で習ってるから、実験結果は知ってた。
「馬路めんどくせェんだけど」
これしか言ってないよ、楠本。
アンタもうすぐで不登校になりそうな勢いだよ←禁句
「どうせ氷が水に変化している間と、沸騰してる間は温度は変わらない、って言いたいんでしょ~ねぇ?楠本?」
由梨子ちゃんは可愛い声で楠本に話しかけた。
楠本は「あぁ」と、それでけ呟いたと思えば机に伏せて寝ようとしていた。
雄太が自分の班から抜け出して、アタシの所まで来た。
「渡辺って楠本の事好きっぽいよ」
アタシにそれだけ言って帰っていった。
そういえば由梨子ちゃんと雄太と楠本は同じ塾らしい。
その中で由梨子ちゃんと雄太は一緒のクラス。
実験を始めてから4分。
ビーカーの中の氷がすべて溶けて、水だけになった。
小林が楠本をユサユサ揺らして起こしている。
「あぁー?もう実験終わった?」
眠そうに目を擦ってビーカーを見つめる。
天井まで届いてしまいそうな位長い腕を机に戻そうとした。
ビチャッ
ビーカーの水が全て零れた。
しかもその水はアタシのプリントや教科書まで侵食してきた。
「うわぁ!」
「楠本テメェ…」
小林は怒りに満ちていた。
他の班は実験が終わりに近づいているのに、
ウチの班だけまたやり直しなんて…
結局被害者はアタシだけだった。