虹色センテンス
休み時間も使って実験を終了した。
その日はランチルーム使用週間。
楠本とアタシは荷物を置いてお弁当を持って2人でランチルームへ向かった。
「そういえばさぁ」
「ん、何?」
「プリントと教科書、駄目にしてごめん」
「あぁ!そんな事…」
「いいよ」と、言おうとした時。
馴染み深い影がアタシたちの前を横切る。
実は匂いフェチのアタシは、誰かすぐ分かった。
井上 修平
井上はアタシたちを横目でチラッと見て階段をスタスタと下りて行った。
何秒か時間が経った。
「ごめん、楠本。プリントと教科書の事気にしないで!!
それより実験が終わるのが遅れたのが許せんっ!!」
叫びながら彼を追いかける。
何で振った、なんて言ったのか。
それにはちゃんとした理由があるのか。
本当に嫌になってしまったのか、それとも冷かしを避けるためなのか。
「待って!!」
必死に追いかけたけど、スポーツマンの彼と私のタイムは雲泥の差。
追いつけるはずがない。
ランチルームでは埃が立つので走らない。
しかも給食委員なので守らないと怒られる。
渋々自分の席に着いた。
その日はランチルーム使用週間。
楠本とアタシは荷物を置いてお弁当を持って2人でランチルームへ向かった。
「そういえばさぁ」
「ん、何?」
「プリントと教科書、駄目にしてごめん」
「あぁ!そんな事…」
「いいよ」と、言おうとした時。
馴染み深い影がアタシたちの前を横切る。
実は匂いフェチのアタシは、誰かすぐ分かった。
井上 修平
井上はアタシたちを横目でチラッと見て階段をスタスタと下りて行った。
何秒か時間が経った。
「ごめん、楠本。プリントと教科書の事気にしないで!!
それより実験が終わるのが遅れたのが許せんっ!!」
叫びながら彼を追いかける。
何で振った、なんて言ったのか。
それにはちゃんとした理由があるのか。
本当に嫌になってしまったのか、それとも冷かしを避けるためなのか。
「待って!!」
必死に追いかけたけど、スポーツマンの彼と私のタイムは雲泥の差。
追いつけるはずがない。
ランチルームでは埃が立つので走らない。
しかも給食委員なので守らないと怒られる。
渋々自分の席に着いた。