【続】赤い糸のその先は…。
周りの人たちが、私の気持ちを置き去りにして、
課長との関係を先走ってはやし立てるから、
余計に心の感じるままに素直になれなかった私だったけど、
そんな時、事件が起きたの。
一条財閥の後継者と名乗る自意識過剰の馬鹿男、
一条直樹に拉致監禁されちゃったのだ。
危うく私の全てを奪われそうになった時、
課長が助けに来てくれた。
(その前に奴の股間にダメージを与えておいたんだけどね。)
課長は、一条に襲われそうになって傷ついた私を、
そっと抱きしめてくれて体を震わせて泣いてくれたの。
そんな、涙を流す課長を見ていたら胸の奥がキュンってして、
愛おしくて守ってあげたくなった。
それで、やっと気付いたの。
課長に対して感じる気持ちがなんなのか、
心がくすぐったくなるのはどうしてなのかって、
あぁ...私は課長のことが大切なんだって。
恋を通り越して愛しちゃったんだなぁって。