【続】赤い糸のその先は…。
ガタッ!
とうとう居たたまれなくなった私は席を立った。
もうっ...胸が苦しくて...窒息しそうだよぉ。
イチャイチャするなら他でしてよっ!
心臓に悪いし。目の毒だし。
職場の環境にだって悪いんだからっ!
私の平穏な日常を返してよっ!
「コーヒー飲んでくるっ!」
とにかく私も頭を冷やさなくっちゃ。
このままだと、北村女史の思う壺だ。
負けないんだからねっ!
自販機のある休憩ルームに行こうと歩き出したら、
「ゆずちゃん先輩。休憩ですか?」
「僕も一緒していいですかぁ?」って言いながら、
幸田君が後ろからついてきた。