【続】赤い糸のその先は…。
結婚式
2月14日 バレンタインデー。
今日はお兄ちゃんと室長の結婚式。
身内だけのアットホームな結婚式にするとはいっても、
身内同然のお付き合いをしている人達が沢山いるから、
参列してくれた方々の人数はそれなりになった。
ユキちゃんと麻美ちゃんと私は、
それぞれのパートナーも一緒に参列することもあって、
室長に負けないぐらいドレスアップしていこうねって、約束をしていた。
だから、三人で室長の控え室を覗きに行ったら...
「なによぉ、あなた達っ。花嫁より目立つきじゃないでしょうねっ。」
室長に露骨にイヤな顔をされてしまった。
ははっ...ごめんね。
『ちょっと、派手にしすぎたかなぁ』
『まぁ、ウエディングドレスの白と同じじゃないんだし。』
『とりあえず、主役の室長を盛り上げよ?』
三人は、うんうんと目で会話をしてから室長の盛り上げ役に徹する事にした。
「うわぁ、今日の室長って、すっごく綺麗!」
「ふんっ、私はいつも綺麗なのよっ!
それより、今日からお姉さんって呼ぶのよ。ゆず。」
「室長、良かったですねぇ~。30代の花嫁でも十分綺麗で。」
「当たり前でしょ。ユキ」
「ブライダルエステの効果抜群ですね。室長。」
「麻美ちゃんったら、素材がいいからに決まってるでしょっ。」