【続】赤い糸のその先は…。
「お陰で、あの日は朝まで酒に付き合わされて二日酔いで大変だったよ。」
二度と御免だなって、課長は呆れながら言った。
でも、室長がお兄ちゃんにブチ切れるなんて...
よっぽどだったんだね。私の事でケンカになっちゃうなんて...。
それぐらい私はお兄ちゃんに心配をかけていたんだね。
でもね、私はいつまでも三歳のままじゃないんだよ?
お兄ちゃんと初めてあった時の小さなゆずじゃないんだよ?
室長もごめんね。お兄ちゃんを嫌いにならないで?
お兄ちゃんの...あれは...口癖というか...習慣っていうか...
小さかった私を育ててくれたから、親心みたいなものなの。
お兄ちゃんは室長の事が大好きなんだよ。
だから、お兄ちゃんを信じてあげてね。