【続】赤い糸のその先は…。
元カノと対決
みんなの励ましで、午後からの北村女史との一戦(もとい)、
仕事に立ち向かう心の準備はバッチリだった。
だけど、どうよ、この態度。
せっかく手伝ってあげているっていうのに、
トゲトゲの言葉ばかり私にぶつけて来る。
私って苛められてる?
早速、攻撃開始されちゃった?
「あなたって、顔に似合わず仕事は出来るみたいね。」
「......。」
「ただの綺麗なお人形さんかと思っていたわ。」
「......。」
「周りの男どもがチヤホヤするからって、調子に乗らないことね。」
「......。」
これって...継母から苛められてるシンデレラ気分?
それとも...毒リンゴで殺されそうになった白雪姫気分?
でもね、おとぎ話のお姫様達とは違って、
私は自分で反撃する事が出来るんだよ?
さっきから黙って聞いてりゃ、次から次へと毒を吐いてくるのって...
大人げないんじゃない?
始めのうちは心の中で言い返していたけど、
いい加減その醜いお口を黙らせてあげるね。