【続】赤い糸のその先は…。
そうだ、悪いのは課長なんだ。
この人は私の敵じゃない。
女の気持ちを弄ぶなんてっ...課長は馬鹿ヤローだ。
...なんだか、北村女史が可哀想になってきた。
だから、思わず手を握り締めて言ってしまった。
「北村さん。辛かったでしょうね。うんうん。
悪いのはぜーんぶ男ですっ!
女心を踏みにじるなんて最低最悪課長ですっ。
あんなヤローはスッパリ過去の人間にしちゃいましょー。」
「へっ?」
つい、私はあなたの見方ですオーラを出しちゃったから、
北村女子は外見に似合わず間抜けな声を出した。