【続】赤い糸のその先は…。
気持ちがドロドロになって、課長を睨みつけていたら周りが騒ぎ出した。
「うわぁーーー、ゆずっ、落ち着けって」
「ゆずちゃん先輩っ、それ僕の椅子なんでやめてくださいよぉぉお」
「きゃぁぁああ、佐伯さんっ、今のは違うのよぉぉおおっ」
気付いたら、近くのデスクチェアを持ち上げて...
課長めがけて放り投げようとしていた。
結局、背の高い幸田君に椅子を取られちゃったから、
大惨事にはならなかったんだけど...
でもっ..駆け寄ってくる課長の顔なんて見たくも無かったから、ダッシュで逃げた。