【続】赤い糸のその先は…。
結果オーライ?
==== ゆずSido ====
あれから、私は逃げ切った。
きっと、電話もメールもしてくるだろうから、
着信拒否しちゃえばいいよね。
家にも押しかけてくるだろうし、
今日は、桜さんの所に避難しようっと。
とりあえず、室長達には、しばらく身を隠す事だけ伝えておこうかな。
桜さんは亡くなったママの大親友で、
エステサロンの社長さん。
ママと共同経営していたから、ママが亡くなった後は、
私を役員にして役員報酬が入るようにしてくれた。
昔から娘みたいに可愛がってくれる。
「久しぶりにゆずちゃんがお泊りしてくれるなんて嬉しいわぁ。今夜は語り明かしましょうね。うふっ。」
突然の訪問でも、こうして大歓迎してくれるのは有難かった。
「なにがあったか、聞かないの?」
「理由なんて、どうでもいいのよ。こうして泊まりに来てくれたんだもの。」
桜さんは、いつも暖かいね。
「でも、話したくなったら、いつでも聞いてあがるからね。」
うん、ありがとう。
これでも人生経験豊富なのよ?って微笑む桜さんには、
いつも助けられる。