【続】赤い糸のその先は…。

「で、いつまで逃げているつもり?」


室長が真顔になった。


いつまでって...正直考えていなかった。


今は課長になんて言っていいのか分からないから、


とりあえず避けているだけなんだけど。


ちゃんと向き合ったほうがいいよね。やっぱり。


「そうよ。逃げても何の解決にもならないわよ。


なんでもいいから、ゆずの胸の中に溜まっているものを


ぶつけてやりなさい。


椅子をぶつけでも解決にはならないんだからね。」


ごもっともです。椅子には何の罪もないのだから。


「そうそう、エロエロ課長ぉーでも。


変態ヤローでも。舐めんじゃねぇぞぉーでも。


言ってやりな。ゆず。」


ユキちゃんって課長のそんな風に思ってたの?



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