【続】赤い糸のその先は…。
「きっと、課長も過去の自分に後悔していると思うよ?」
そうだよね。こんな私でも好きだって言ってくれたんだもん。
まだ、課長を満足させてあげられない私でも、
抱きしめるだけで幸せだって言ってくれたんだもんね。
だから、私は決心したの。
課長から逃げないって。
「只今より、佐伯ゆず葉は課長の家で待ち伏せして
ギャフンと言わせてきますっ!」
私は三人に決意表明と共に最敬礼をして、その場を後にした。
「そうだっ、それでこそ我らのゆずだっ!」
「ゆずちゃん、しっかりね。」
「まぁ、何かあったら連絡して。」
それぞれの声援に見送られ、パワーをもらった。