失恋から…


「時田さん、こんな時にそんなこと言わないで…ください。」


私はそう答えるのが精一杯だった。


まだ別れて1週間。
最低な人だったかも知れないけど、私の事を好きて言ってくれた。
そんなに簡単に気持ちは動かない。




ベンチの上に置いてある私の手を、触れてくる。


えっ・・・

私は驚き、手を振り払った。



それでも時田さんは私の手に触れてくる・・・


私は触れられないよう逃げる・・・

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